赤い滝

南極大陸にあるマクマードドライバレーという地域。地理的にはニュージーランドやオーストラリアに近い所なのですが、そこに存在するのは見るからに不気味な『血の滝』です。平均気温が氷点下にもかかわず流れ続けるこの滝。何故赤いのかなどいくつかの原因が明らかになったそうです。

南極にある「血の滝」は、水が赤い色をしていることからその名がついた。だが実際は、誰かが流した血のせいで赤くなっているわけではない。かつては、この色をつくり出しているのは赤い藻類であると考えられていた。しかし学術誌「Journal of Glaciology」に発表された最新の論文によると、レーダーを用いて氷の層をスキャンすることによって、本当の原因が解明されたという。

NATIONAL GEOGRAPHIC
まるで氷河が出血しているかのように赤く染まった『血の滝』。実はこのエリアの平均気温はマイナス17度で普通の水であれば凍ってしまうもののこの滝から流れる水は凍ることはなく、また流れる水で氷河自体も溶けることはないといいます。

▼Blood Falls(血の滝)
Blood Falls

今回行われた調査・研究によると、まず赤く染まった理由についてこれまで藻類による影響と考えられていたそうです。しかし、氷河をレーダースキャンしたところ川や湖など複数の水源が見つかり、そこを流れる水は鉄分を多く含む塩水が含まれていました。その塩水が表面に流れ出すことで酸化し赤く染まったという理由のようです。

また氷点下にも関わらず流れ続ける理由は高い塩分が理由でした。水が氷になるときに発生する熱(潜熱)と高い塩分含有量とが組み合わさることによって塩水が液状に保たれていると説明しています。

この氷河の下にあるという海水の湖は数百万年から数千万年前に海から分離され少なくとも100万年前から現在まで氷で閉ざされていると考えられています。生息している微生物については独自の進化を遂げている可能性が高いと考えられており、火星やエウロパといった氷の下に何らかの生物が生息している可能性が高い地球外生物の生息エリアを特定する研究としても血の滝や氷河の下にある湖が注目されているとのことです。
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