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富や権力の象徴として古代から人類を魅了し続ける『金』。この金についてある種の微生物が鉱物などから金を溶かし小さな金塊として濃縮したものを排出する微生物が確認されたと報じられています。

鉱石に含まれた金を溶かし出して濃縮することで、金塊を生み出す可能性のある微生物の存在を、オーストラリアの研究チームが発表した。この微生物を使えば、金の採掘や電子機器のリサイクルなどを効率化できる可能性がある。

WIRED.jp
今回、金を排出する微生物を確認したのはオーストラリア、アデレード大学の研究者です。研究者は自然界にある微量の金がどのようなサイクルで作り変えられているのか10年以上前から研究を行いその成果を発表しました。

記事によると、この微生物は金を取り込み小さな金塊へと濃縮していると説明しているのですが金を排出するというサイクルを行う微生物の存在は昔から分かっていたといいます。その上で、オーストラリアのウェスト・コースト・クリークで収集された金を分析し微生物が行う生物化学的プロセスを調べたところ、微生物による金の反応サイクルは3.5〜11.7年周期で繰り返されていることが分かったとしています。


この研究とは異なるものの金を排出する微生物は他にも確認されており2012年アメリカのミシガン州立大学が中心となり行われた研究では毒性の強い塩化金の中に金属耐性細菌「Cupriavidus metallidurans」を入れたところなんと微生物は繁殖を繰り返し、あろうことか塩化金を取り込み金粒子を排出していたことが確認されています。(参考)

▼Cupriavidus metalliduransにより排出された金
微生物が排出した金

また、植物が重金属を蓄積することに目をつけ「金も取り込むのではないか」と研究を行なったニュージーランドのクリス・アンダーソン氏によると亜鉛、鉛、金という重金属についてはそのままでは取り込むことは不可能なものの、金を溶解することで植物が吸い上げることを確認しています。
具体的には土壌に硫黄化合物を加え金を溶けやすくした状態にすることで植物が次第に取り込みはじめ体内に金が蓄積していくと説明しています。(参考)
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