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地球以外の惑星で多くの人が暮らす世界。これらは現在SF映画等で描かれることがあるのですが、アラブ首長国連邦は火星にしてこの施設の建設を目指すとする発表を行なったと報じられています。

Al Jazeeraなどによれば、アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首相が2117年までに火星にコロニーを建設する計画を2月に発表しました。計画の詳細について関係者たちは口をつぐんでいましたが、先日開催された「Humans to Mars summit」で同計画の内容が少し明らかになりました。

GIZMODO
今月、アメリカワシントンDCで開催されたのは将来火星に対する探査計画などを話し合う『Humans to Mars summit』という会議なのですが、この場でUAEは2117年までに火星にコロニーを建設する計画の詳細を明らかにしました。

記事によると、具体的な規模や計画までの詳細は書かれていないのですが、コロニーは火星上に建設されるものでNASAや民間団体と協力し建設を進めるとしており、今後もアメリカとの協力関係の元で宇宙開発に関わっていくとしています。
またUAEは2020年までに火星の大気を分析する探査機を中東で初めて送り込む計画を進めており、今後このような探査機を送り込み100年後の火星移住計画に備えるとしています。


なぜこのような宇宙開発を続ける必要があるのかについて、UAEによると中東諸国には1億人以上の若者人口を数えるもののその3割が失業しており、このような若者が次世代の宇宙開発に関われるよう教育分野にも力を入れたいと説明しており宇宙に携わる人材を国を挙げて育てるとも説明しています。

人類が空を飛ぶ手段を発明してから100年もしないうちに38万km離れた月に到達する技術力を確立することができ現在は数名の宇宙飛行士が常に宇宙空間に滞在するという100年前には夢物語のようなことが既に実現しています。
今後100年、人類が火星に到達していることはほぼ間違いないと考えられるのですが火星でコロニーを建設する技術力は当たり前として、大勢の人間を効率的に輸送する手段の開発も必須であるため将来の宇宙開発全体に影響していくものと考えられます。