アンガラA5

ソユーズやプロトンなど多くのロケットを一本化し、将来的に有人宇宙船の打ち上げ用としても使用する計画で進められている『アンガラロケット』について、ロシアの宇宙機関にあたるロスコスモスは有人打ち上げ能力のある派生型について開発を中止しソユーズ5という新型ロケットを開発すると一部ニュースサイトが報じています。

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ロシアの宇宙専門サイトКосмическая лентаによると、非公式の情報として有人打ち上げロケットとして開発を進めてきたアンガラロケットの派生型『A5P』について、これを破棄しソユーズ5(フェニックス)という新型ロケットを開発し現在のソユーズ宇宙船に変わるロシアの次世代宇宙船フィディラーツィヤ(連邦)の打ち上げを行うと報じています。

Роскосмос отказался от пилотируемой версии ракеты «Ангара»


この詳細は不明なのですが、ロシアが構想している将来の宇宙開発として有人月面探査および月面開発があるもののアンガラロケットで実施するのは現実的ではないと判断されたためだと理由を挙げています。ロシアが進めようとしている月開発では地球低軌道に80トンの打ち上げる能力が必要だといわれておりアンガラロケットでは打ち上げ性能不足が指摘がされていました。

アンガラロケットの特徴としては第一段目にユニバーサル・ロケット・モジュール(URM)を搭載しており、これを1本から3本、5本、7本と増減させることで人工衛星やミッションに応じた柔軟な打ち上げを行えるとしていました。これにより打ち上げコストを下げることもできるとされていたものアンガラシリーズの開発の遅れが続いていました。

▼アンガラシリーズ(左からアンガラ1.2、A3、A5、A7)、一段目は共通のユニバーサル・ロケット・モジュールが運用される計画。
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▼アンガラA5の打ち上げ


アンガラロケットは1995年8月に開発が承認されたものの羅老ロケットとして打ち上げらたのは2009年に入ってからで2014年7月にようやくアンガラ 1.2が打ち上げられ同年12月にアンガラ A5がそれぞれ1基ずつ打ち上げられました。
アンガラA5については昨年末に2号機を打ち上げるという計画が報じられたものの打ち上げは実施されていません。その為、仮にこの情報が正しいのであれば人工衛星の打ち上げも可能なアンガラA5シリーズの開発が中止となった可能性が高く、それどころかアンガラロケットの開発自体が中止となった見方もできます。


一方、新たに開発される可能性があるソユーズ5またはフェニックスロケットとされるもので第一段目に液化天然ガスを燃焼させるロケットエンジンRD-0164(推力3,300kN)を1基搭載した『ソユーズ5.1』、これを3基束ねた『ソユーズ5.3』、また有人打ち上げ機として同じく3基束ねた『ソユーズ5.2』からなります。打ち上げ能力は国際宇宙ステーションが周回している低軌道でソユーズ5.1が9トン、5.2が16トン、5.3で25トンとのことです。
ソユーズ5ロケットは今後の宇宙開発に大きな影響を与えると考えられるアメリカ民間宇宙企業スペースXの商業衛星打ち上げに対抗するためより安価なロケットになっているといわれています。

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