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中国といえば自転車を共有するシェアサイクルが各地で実施されていますが、今回は傘です。上海市では補償金を支払った上で誰でも傘を使うことができるというサービスの展開が始まったものの、開始1日目から殆どの傘が姿を消したと報じられています。

2017年5月28日、中国メディアの新聞晨報が、上海でシェア傘のサービスが始まったものの、1日で大半の傘が消えたと伝えた。記事によると、最近上海で「シェア傘」のサービスが始まった。これはスマートフォンのアプリで登録をし、20元(約320円)の保証金を支払うと、1日1元(約16円)で傘を利用できるというサービスで、基本的に利用方法はシェア自転車と同様だ。

Record China
世界的にも珍しい傘をシェアリングするというサービスが始まった上海市。記事によると上海市浦東新区にある技術産業企業が立ち並ぶ張江高科技園(張江ハイテクパーク)でサービスが開始されたといいます。シェア傘の有料で20元(約320円)を支払うことで1日あたり1元(約16円)で誰でも利用する権利が与えられるというものです。利用方法については傘留めについているQRコードをスマホで読み込み番号を発行、ダイヤル式の鍵を回し利用するという流れになるそうです。


しかし、ネットユーザーによると設置されていた500本のシェア傘は1日目にその多くが何者か奪われてしまったと報告しています。記事によるとその一部は『城管』と呼ばれる警察官のように都市管理する行政機関が没収したのではないかと言われているものの城管側は取り締まりはしておらずこれを否定しているとしています。
また、シェアサイクルについてはGPSが内蔵していることもありこれを破壊されない限り盗まれたとしても追跡は可能なのですがシェア傘には一切このようなものは付いていないといいます。

記事によるとネットユーザーの反応としては『20元の補償金を払うという』ということに多くの意見が寄せられており「実質的に傘を買っているようなもの」「補償金を支払うなら傘を買う」など傘のシェアリングについては否定的な意見が目立っているとしています。

また同様の傘のシェアリングについて2015年カナダの大学が学内で試験的に実施してたケースがあるのですが、盗難防止のため責任を持ってもらうという意味も込めクレジットカードとメールアドレスの登録が必要としていました。料金については48時間以内は無料、48時間以降は1日あたり2ドル(220円)、最高で20ドル(2200円)の延滞金が請求される設定がされていました。