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日本では梅雨があけると本格的な海水浴シーズンを迎えますが、既に海水浴ができる南の国では中国人観光客が海水浴を行い溺死するという事故が多発していると報じられています。

中国のタイ王国ソンクラー総領事館はこのほど、タイ南部のプーケット、クラビー、サムイを訪れる中国人客が急増したことに伴い、水の事故が多発するようになったとして注意を呼び掛けた。遊泳禁止の標識や監視員の警告を無視するなどで、1−5月に中国人30人が死亡しているという。

Record China
水の事故については毎年夏の時期になると必ず報じられるのですが、タイでは南部のエリアで中国人観光客が相次いで溺れ今年1~5月の期間だけで30人が死亡していると在中タイ王国ソンクラー総領事館が報じています。

記事によると、酸素ボンベを背負い水中探索を行うシュノーケリングによる事故が多いとしており、今年タイ プーケットではシュノーケリングを行なっていた中国人観光客の死亡事故が毎月発生しており一般的な海水浴による死亡事故の数十倍の件数だとしています。

また海水浴が禁止されているにも関わらずこれを無視し泳いだことによる溺死も相次いでおり、特にプーケット、クラビー、サムイで海水浴を行う場合は救命衣の着用が必要だとしており、さらに安全なエリア以外での海水浴は禁止していると注意を促しています。

▼記事でも書かれている13日、タイで発生した中国人観光客の数名が溺れ1人が死亡した事故
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Photo:网易新闻
2013年中国が発表したデータによると若者における死因として10~14歳では1位が溺死で5,526件、10~24歳の範囲に広げると交通事故による死亡が最多となっているものの溺死は14,448件となり単純計算で1日あたり39人前後が死亡していることになります。

この数は世界平均のおよそ5倍ほど高い数値であり、原因として日本のようにプールが整備されていないことが挙げられることがあります。また中国で「泳げる」と答えた若者はわずか21%、河北省の農村ではさらに低い10%だったと中国メディアが報じており、毎年夏季になると田舎を中心に川で遊ぶなどして溺死する事故が相次いでいると言われています。

海外で相次ぐ溺死事故については泳ぎが苦手にも関わらず危険な状態の海で泳いでいたことが指摘されており今後も同様の事故は相次ぐものと考えられます。