TEB-1_1

昨年話題を集めたのは中国で開発された車の上を走ることができるバス『巴鉄1号』ことTEB-1(Transit Elevated Bus)です。メディアでも多く取り上げられてた乗り物になるのですが、先日試験路線が撤去されたと報じられています。

中国の中新网など複数メディアによると、2016年に路線を建設し同年8月に試験車両による運行試験が行なわれていた『巴鉄1号』(Transit Elevated Bus,TEB-1)について、試験路線周辺で交通渋滞を引き起こしているなどの理由から路線の撤去工事が行われたと報じられています。

河北秦皇岛“巴铁试验线”部分路段开始拆除-中新网

TEB-1_2
Photo:网易新闻
この路線は河北省秦皇島市に建設されていたものでアーチ状の車体が道路に敷かれたレールの上を走るというものです。発案されたのは2010年、1階部分を空洞にすることで交通渋滞に左右されず運行することができるとして次世代の公共交通機関として全長300mの試験路線が完成し各国のメディアが取り上げるなどされていました。



しかし、試験運行開始からわずか数日後には中国メディアが「バスそのものが大がかりな投資詐欺である可能性がある」などと親会社が過去に投資詐欺事件を起こしていると暴露され、開発元は「秦皇島市当局との間で戦略的提携関係を結んだ」と発表していたものの市当局は否定するなど問題が発生していました。

同年10月の時点で車両が完全な放置状態となり会社側と連絡がつかないなどの事態になっていたとのことです。

TEB-1_3
Photo:网易新闻
TEB-1_4
Photo:网易新闻
TEB-1_5
Photo:网易新闻
TEB-1_6
Photo:网易新闻
TEB-1_7
Photo:网易新闻