スペースシップツー

ニューメキシコ州に本社を置くヴァージン・ギャラクティックは自社が運用を目指している宇宙船スペースシップツーについて2018年中旬に宇宙飛行を目指すと報じられています。

現在民間企業による宇宙旅行を実現しようとしている、ヴァージン・ギャランティック社。宇宙船「スペースシップ・ツー」によるテストを繰り返している同社ですが、ヴァージン・グループ創業者のRichard Branson氏は自身の手による宇宙に達する最初のテスト飛行を2018年半ばまでに行なうとBloombergに対して語っています。

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イギリスのヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソンにより2004年に設立されたヴァージン・ギャランティック社。同社はホワイトナイトツーという母機を使用し宇宙船『スペースシップツー』を空中発射することで単独で宇宙を目指すという、スペースプレーンによる民間宇宙旅行を計画しています。

記事によると、これに関してまず会長リチャード・ブランソン自身がコックピットに乗り込む形で2018年中旬にもスペースシップツー初の高度100km以上の宇宙飛行を行うとし、安全が確認された後同年末には商業飛行つまり民間人を載せた初の宇宙旅行を実施するとしています。

▼2016年12月に実施された滑空試験


現在運用されている宇宙船『スペースシップツー』は2号機となる『VSS ユニティ』という名前が付けられています。1号機に関しては2014年10月31日に動力飛行した際にパイロットの操縦ミスにより空中分解し墜落、機体を失っています。

商業飛行までかなり急いでいるという印象を受けたのですが、その背景はブルーオリジンが同じく2018年より商業宇宙旅行を実施すると発表したことを受けての対応と考えられます。スペースシップツーに関しては開発された1号機を含めまだ1度も宇宙に達したことはなく安全性については幾度も宇宙に達したブルーオリジンの宇宙船と比べると圧倒的に劣るというのが現状です。
何れにしても今後何らかの事故やトラブルが発生した場合、数ヶ月から数年単位で遅れが生じることはこの手の業界では当たり前となっており2018年の飛行を控え慎重な開発が続けられているものと考えられます。