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中国メディアによると北京市に建設された『月宫365(Lunar Palace 365)』という施設で4人が200日隔離されるという閉鎖環境試験が開始されたと報じています。どうやらこの試験は月面基地を想定した施設になっているそうです。

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中国メディア『网易新闻』によると今月9日、北京航空航天大学の学生4人が北京市に建設された月宫365に入り200日間の閉鎖環境によるシミュレートが実施されたと報じています。中国は将来の宇宙開発として2030年代に有人月面着陸と月面基地の建設を目指しています。

北航"月宫365"计划第二批志愿者入舱_网易新闻
China tests self-sustaining space station in Beijing | Reuters

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記事による4人の学生はボランティアで試験に参加したとしており、月面を想定した大型施設に入り込み様々な試験が行われます。

まず人間が生きていくのに必要な空気や水については閉鎖環境内だけで解決するシステムが採用されています。つまり酸素は植物の光合成により生産される他、排泄される尿についても月面では極めて貴重な水分であるため濾過するなどして飲料水として使用します。

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また長期滞在で必ず発生する精神面の問題、体調などは常にモニタリングされているらしく、まさに人体実験として今回の試験が行なわれます。またこの試験は2回目で、1回目の試験では60日間の滞在が行われたものの被験者は体調を崩すなど影響が確認できていたといいます。

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閉鎖環境試験

この手の閉鎖環境による試験はアメリカやロシア、欧州でも行なわれています。その中でも古いものとしては旧ソ連が1960年代から行なった『BIOS』という閉鎖実験があります。1972年には3度目の試験となるBIOS-3が実施され180日間、一部の食糧を除く空気や水の問題を閉鎖環境内だけで解決すという実験が行なわれました。

人は宇宙で生活できるのか、ソ連の閉鎖実験『BIOS-3』 : ZAPZAP!

BIOS-3では3人の被験者が入れられ施設内では小麦、大豆、レタス、ニンジン、大根などを生産。タンパク質等は外部から予め持ち込まれていました。実験は問題なく終了することが出来たのですが施設内の酸素が過剰に生産されるという問題が発生しており内部で植物を燃やしこれを解決するなどしていました。

▼BISO-3の様子
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