信号無視 中国_1

街中を歩けば巨大な電光掲示板を目にすることがありますが、中国では信号無視をした人物の顔を撮影し巨大モニターで晒すということが行われています。晒されるのは顔だけじゃないという日本では考えられないシステムについて紹介していきます。

中国のポータルサイト网易新闻は中部に位置する湖北省襄陽市で歩行者が信号無視をした映像を撮影しその様子を巨大モニターで晒すシステムを紹介しています。このシステムは相次ぐ歩行者の信号無視を抑制するために稼働しているものになります。

信号無視 中国_2
Photo:网易新闻
こちらが実物の様子です。人の背丈ほどある巨大モニターに信号無視をした連続写真と信号無視をした人物の顔写真がどアップで表示されています。そして、なんと信号無視をした人物の特定もされており、伏せ字になっているものの「毛 XX」と名前、そして国民番号と思われる数字が書かれているという徹底ぶりです。

信号無視 中国_3
Photo:网易新闻
中国では歩行者を中心に信号無視が社会問題化しており、中国で1年間に亡くなる交通死亡者26万人(1日あたり約700人)のうち、53%が歩行者や自転車が信号無視をした結果発生していると言われています。

そのため、当局としては交通死亡者を減らすという主な理由から中国各地で同様のシステムの導入が進められています。

▼複数人による信号無視の例。ただし晒されているのはおばさんだけ?
信号無視 中国_4
Photo:网易新闻
過去に報じられた内容によると信号無視をした人物の情報は当局に送信されているとしています。実は中国で現在試験運用され2020年より本格運用が始まる『社会信用システム』というものがあり、これは国民一人ひとりの行動や言動を評価し信用度を付けるというものです。
それには『信号無視』『横断歩道の無い道を渡る』といった交通違反でも評価を下げる項目になっておりそのシステムの1つとして運用されている可能性もあります。