ジェラルド・R・フォード

先月末に就役したアメリカ海軍最新鋭空母『ジェラルド・R・フォード』について、就役後初めて空母から艦載機の射出が行われたと報じられています。

現在、艤装作業が進められているUS Navyの次世代空母「USS Gerald R Ford」で6月28日、飛行甲板上に設置されたGeneral Atomics製の電磁カタパルトの一般名称で知られているElectroMAgnetic Launch System (EMALS)を利用した初の戦闘機離着陸実験が行われた。

Business Newsline
この空母は今後数隻建造予定のジェラルド・R・フォード級空母の1番艦『ジェラルド・R・フォード』で、先月22日就役したばかりの最新鋭空母です。この空母の特徴といえば従来は蒸気の力で艦載機を射出していたのに対し、EMALSというリニアモーターを利用したもので大量の電力により射出させます。



こちらが現地時間7月28日、バージニア州沖で射出されたF/A-18E/F スーパーホーネットです。同空母は海軍に引き渡され既に就役しているのですが、現在も試験が続けられておりその一環として初の戦闘機の発艦及び着艦が行なわれました。

EMALSは地上の試験施設でも離着陸が行なわれておりこちらに関しては2011年11月に初めてF-35Cによる離陸が行なわれています。


ジェラルド・R・フォード級空母は艦載機の発艦に大量の電力を消費するためミニッツ級のおよそ3倍、19.2万kwの電力を生産できる原子炉を搭載しています。従来の蒸気カタパルトは射出する機体の重さに対し蒸気量が有人による調整が行なわれていたのに対し、記事によるとEMALSは自動的に行えるようになっているといいます。

その他にも様々な分野で人員削減が行なわれており空母1隻あたりミニッツ級では5,600人が搭乗していたのに対し4,600人まで削減することに成功しています。