アルミニウム

燃料電池自動車を中心に低炭素社会に役立つとされている水素。一方で、水素を生産するコストの高さが指摘されているのですが、米陸軍研究所はアルミニウム合金と水を使いほぼ100%の変換効率で水素を取り出す方法を発見したと報じられています。

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イギリスの週刊の科学雑誌Web版によると、メリーランド州アバディーンにある米陸軍研究所の研究者が極めて珍しい方法で水素を取り出す事ができる発見をしたと報じています。

Nano aluminium offers fuel cells on demand – just add water | New Scientist

通常、アルミニウムは直ぐに酸化してしまいそれ以上の反応は起きなくなってしまうのですが、記事によるとミクロンスケールのアルミニウム粒子、ナノ構造の1つ以上の金属から作られた高密度粉末とのアルミニウム合金に水を加えるだけで酸化アルミニウム、水酸化物、そして水素が生成されるのを偶然にも発見したといいます。

▼このシステムを採用しラジコンを動かすことも可能
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従来水素の生成には時間がかかり変換効率も50%程度としているのですが、研究チームによるとこのアルミニウム合金による変換効率はほぼ100%になるとしています。またこの材料を使うことで同じ重量のリチウムイオン電池よりも1桁大きいエネルギーを供給することができ、より安全に運用することができると主張しています。


日本を始め水素自動車が注目されつつあるものの水素の生産に問題があると言われています。水を電気分解し水素を取り出す方法では生産コストが高く、化石燃料を分解して作るという案ではCO2が発生してしまいます。鉄鋼や化学品の製造過程の副産物として生じる水素を回収する案もあるのですが最終的に一般的なガソリンの2倍近いコストになってしまうと言われています。
これらに比べるとまた今回の案はとても良いと考えられるのですが、そもそも材料となるアルミニウムの精錬で大量の電力を消費してしまうため結局のところ高コストになる可能性も考えられます。

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