Manuever SHORAD Launcher_1

アメリカ陸軍の装輪装甲車『ストライカー装甲車』について、対空・対戦車ミサイルさらに対空レーザーを搭載した最新型の派生型が発表されました。

アメリカで開催されているスペース&ミサイルディフェンスシンポジウム2017(SMD Symposium)で発表されたのは兵員輸送型のストライカーをベースに改造された対空・対地攻撃可能なManuever SHORAD Launcher(MSL)です。

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Manuever SHORAD Launcher_2

MSLは兵員輸送スペースにボーイング製の対地、対空ミサイルを搭載した砲塔を搭載し、さらに低出力レーザーを搭載したものになります。

このボーイング製の砲塔は対戦車ミサイル『AGM-114L ロングボウ・ヘルファイア』を4発、短対空ミサイル サイドワインダーの地上発射型『AI-3』を2発搭載可能で対空、対地の双方に対し強力な攻撃能力を有しています。
合わせて低出力レーザーを搭載することで低空を飛行するヘリやホビー用のドローンといった脅威から部隊を防衛するという役割を担います。

Manuever SHORAD Launcher_3

従来この手の兵器はAN/TWQ-1 アベンジャー防空システムという4輪駆動車のハンビーにスティンガーミサイルを搭載したものが運用されています。MSLの場合は戦闘攻撃機や巡航ミサイル、そして小型ドローンまで対応可能なシステムとなっており、近年多発する市街戦であっても防御力を有する車両となったいるため部隊に随伴する形で運用されるものと考えられます。

Manuever SHORAD Launcher_4