中国のフォレストシティー構想_3

人間が暮らす街は多くがコンクリートで作られたビルやマンションが立ち並んでいるだけで森は公園など限られています。一方中国では森と共生する形でマンションやビルに森を植えるというフォレストシティ計画が進んでいると報じられています。

ボスニア・ヘルツェゴビナのニュースサイト『frontslobode.ba』によると、中国南部に位置する柳州市で175ヘクタールの面積をフォレストシティにする計画が進んでいると報じています。

​Kina gradi 'Šumski grad' za 30.000 stanovnika - Front Slobode

この都市計画は中国政府がイタリアの建築デザイナーのステファノ・ボエリ氏に委託し計画されているもので人口3万人が暮らす街に100種以上の植物と4万本の木々を植えるというものです。これによりCO2を毎年1万トン削減する一方で酸素を900万トン生産し汚染物質は57トン吸収することができるとしています。
中国のフォレストシティー構想_1

フォレストシティには247室の豪華ホテルの他、美術館や学校、オフィスを設け都市間を電動列車で繋太陽光パネルや地熱エネルギーを利用するとしています。

ステファノ・ボエリ氏の設計スタジオによると「植物を設けるとこで鳥や昆虫、小動物が生息し多様性を向上させることができる他、都市の平均温度も下げ騒音を減らすこともできる」と説明しています。

中国のフォレストシティー構想_2

このプロジェクトは早ければ2018年にも着工し2020年頃に完成するとしており、プロジェクトが成功した場合は世界中の都市デザインに影響を与えることになるとしています。