2017年8月29日の弾道ミサイル発射_6

今月29日、北朝鮮が発射し日本上空を通過し北海道襟裳岬の東約1180kmに着弾した弾道ミサイルの発射事案について北朝鮮の国営メディアは弾道ミサイルを発射する様子を公開しました。また、今後も太平洋上を目標とした発射を行うとも報じています。

韓国メディアによると、30日、北朝鮮の国営通信は金正恩労働党委員長が戦略軍長距離戦略弾道ミサイルの発射訓練を指導したと朝鮮中央通信が発表内容を報じています。

北, 화성-12형 발사확인…김정은 "美언동 계속 주시"(종합)

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こちらが日本上空を通過したと考えられる弾道ミサイルです。北朝鮮国営メディアが報じていたとおり火星-12型であることがわかります。

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打ち上げを見守る金正恩労働党委員長。この手の写真では背後に液晶モニターが映し出されている構図の写真が多く撮影されています。

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3枚目の写真を見ても分かるように、今回の打ち上げは3つ分離したことから打ち上げが失敗した可能性も考えられていたのですが、モニター上の映像が日本のメディア等で発表されている弾道ミサイルの飛行経路とほぼ同じであることから予定通りの飛行だったことが確認できます。


韓国メディアによると、国営中央通信の報道として「訓練には有事の際に太平洋作戦地帯内の米帝侵略軍基地を打撃する任務を担当している朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊と長距離戦略弾道ロケット火星-12型が動員された」「中長距離弾道ロケットの実戦運用能力を確認するための起動と打撃の進行が実施された」としており「北太平洋上に設定された目標水域に着弾した」とも報じています。

今回の発射に関しては金正恩労働党委員長は「実戦を彷彿とさせる今回の弾道ミサイル発射訓練は太平洋上の軍事作戦の第一歩であり、グアム島を牽制する意味を持った前奏曲となる」「今後、太平洋を目標にして弾道ミサイル発射訓練を多く実施し戦略力の近代化を積極的に行う」と述べたとしています。