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9月2日正午過ぎ、北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)で実施された6回目の核実験に関して、韓国の国防委員会は記者会見を開き核爆発の威力はTNT爆薬換算で推定100キロトン規模に達した可能性があると発言しました。

韓国メディアSBSによると記者会見を開いたキム・ヨンウ国会国防委員長の発言として今回の観測された地震の規模は5.7~6.3でTNT換算では100キロトン(TNT爆薬100,000トン)と推定されるとしています。この規模に関して「日本の長崎に落とされた核爆弾ファットマン(21キロトン前後とされる)のおよそ3〜5倍の威力」があるとのことです。

[북 6차 핵실험] 김영우 "위력 많게는 100kt 추정…나가사키의 3~5배"

キム・ヨンウ国会国防委員長

またキム委員長は今回の核実験に関して「北朝鮮は核保有国であることを宣言するだろう」とし「6回の核実験まで終えた北朝鮮は既にレッドラインを超えており、我々(韓国)は朝鮮戦争以来最大の安全保障の危機を迎えた」と説明しています。韓国政府としては国防委員会を招集し6回目の核実験に対し緊急懸案報告を受けるとしています。

▼新大陸間弾道ミサイルに搭載可能な水素爆弾とされるもの
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北朝鮮が行った過去行ったとされる核実験の中で最も威力が強かったとされるのは2016年9月9日マグニチュード5.3の地震が確認されたもので11~12キロトンの威力があったとされています。今回観測された地震波について日本の気象庁によると「少なくとも10倍強い」と説明しており、日本政府によると爆発の規模は70キロトン前後と推定しています。

この規模の爆発ということで単純に通常爆弾を爆発させたものとは考えにくく少なくとも何らかの核兵器を爆発させたことはほぼ間違いありません。北朝鮮が行った核実験に関しては先に爆発威力が調整できる『威力可変型』と説明しています。