image

核兵器や弾道ミサイル開発が急速に進められている北朝鮮。開戦となれば真っ先に軍用機やトマホークなど『空からの脅威』に晒されることになるのですが、北朝鮮の防空能力はいったいどの程度のものなのでしょうか。

スポンサーリンク
強大な軍事力を誇るアメリカ。レーダーでは缶詰やゴルフボールなどのサイズにしか映らないなどと表現される最新鋭のステルス戦闘機・爆撃機も多数保有しているのですが、非ステルス機も含め北朝鮮はこれら軍事兵器に対応する能力はあるのでしょうか。

まず現在北朝鮮が保有していると考えられる防空兵器を調べてみる必要があるのですが、Wikipediaなど関連サイトを調べたところ現在保有している防空兵器としてまず戦車のように動き回れる自走式があります。
例えば『シルカ』で有名な23mm4連装を搭載したZSU-23-4があります。ただ、有効射程は2,500km程度で高高度を飛行する戦闘機の撃墜はほぼ不可能です。その他のモノも口径は30mm前後で一部はレーダーを搭載しているものの同様に射程が短く撃墜は困難です。また旧ソ連が開発した口径57mmの連装タイプのZSU-57-2を保有しているもののベトナム戦争時でも旋回速度が遅いなどの理由からジェット戦闘機ですら撃墜は困難だったとされます。

何れにしても20~30mm程度の砲弾を発射するタイプでは高高度を飛行する航空機を撃墜することはそもそも不可能です。

▼ZSU-23-4
ZSU-23-4

では防空ミサイルはどうなのでしょうか。北朝鮮は対空ミサイルであれば高高度を飛行する軍用機を撃墜可能なものを保有しています。例えば2006年に就役したロシアのS-300を元に開発されたと言われている『ポンゲ5』、これを発展させた『ポンゲ6』があります。ただポンゲ6については今年5月に量産が始まったばかりとされほとんど配備されていないものと考えられます。

▼ポンゲ5
ポンゲ5

またSA-5 ガモンというロシアのS-200の他、ステルス攻撃機F-117を撃墜したことで有名なS-125 ネヴァーも配備されており、特に大型の爆撃機や非ステルスの軍用機には十分な脅威となりうる対空ミサイルが複数存在しています。

▼S-125 ネヴァー(固定式)
S-125 ネヴァー
これら唯一有効と考えられる防空ミサイルがどの程度配備されているのかは分からないのですが、夜間に大量に発射されるであろう巡航ミサイルをすべて迎撃することは不可能です。


補足として過去に報じられた記事としてグーグルアースから調査された北朝鮮、平壌の対空砲(ミサイルは含まず)の展開状況があります。

Google Earthで見る北朝鮮の対空防御網 - GIGAZINE

それによると平壌を中心に複数の対空砲が守っているという状況がうかがえ、そこには固定式の100mmや85mm高射砲が含まれています。ただ、これらの高射砲に関してもレーダー等は搭載されていないと考えられジェット戦闘機を撃墜することはほぼ不可能です。

▼北朝鮮に展開されていると85mm高射砲とほぼ同じタイプ
85mm高射砲

▼平壌を中心とした対空砲の配備状況(白枠37mm 青枠57mm、赤枠100mm、黄色は運搬式の対空砲が設置されると考えられるエリア)
平壌を中心に展開された対空砲

これら対空砲や対空ミサイルシステムはどこの国であってSEAD(敵防空網制圧)という現代主流となりつつある航空作戦を遂行するために真っ先に叩かれる対象の1つとなっているらしく仮に全面戦争となった場合は防空兵器の大多数が短時間で破壊されるものと考えられます。

また北朝鮮空軍の戦闘機による支援に関しても滑走路が破壊されれば離発着は不可能になるため極めて限定的になると考えられます。

アメリカ軍の本格的な攻撃を防ぐことができる国自体が少ないのですが、推測ではアメリカが北朝鮮の制空権を確保するまでの時間は短くて数日、長くても数週間程度と考えられます。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで『ZAPZAP!』をフォローしよう!