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今月3日、北朝鮮が実施した核実験に関して爆発の規模は日本政府発表として160キロトンとしているものの、北朝鮮分析サイトによるとそれを大幅に上回る250キロトン規模と推定していると報じられています。

北朝鮮分析サイト『38ノース』によると今月12日、6回目の核実験を行った北朝鮮の核実験に関して爆発の規模はTNT火薬換算で約250キロトン(250,000,000kg)とこれまで発表されていた160キロトンから大幅に上方修正された推定値を発表しました。

North Korea’s Punggye-ri Nuclear Test Site: Satellite Imagery Shows Post-Test Effects and New Activity in Alternate Tunnel Portal Areas | 38 North: Informed Analysis of North Korea

核実験後、日本政府は120キロトンと推定値を発表していたものの包括的核実験禁止条約機構(CTBTO)発表した地震の規模が6.0だったと修正したことを受け160キロトンに上方修正していました。しかし、CTBTOは地震の規模を6.1と再修正したことから38ノースでは上方修正し250キロトンと推定しました。

北朝鮮による過去の核実験と6回目の核実験の揺れの違い
爆発当初から北朝鮮が行った6回目の核実験について専門からは規模は300キロトンと推定しており、政府による発表とは数値がかけ離れていました。今回の修正を受けこの数値により近づいたことになるのですが、政府による公式発表も近々修正されるものと考えられます。

250キロトンという爆発規模について、核兵器の被害を簡単にシミュレーションできるNUKEMAPによると仮に東京駅上空で炸裂した場合、死者数は約57万人、負傷者数は約229万人となります。参考として160キロトンの場合では死者数は41万人、負傷者が176万人となります。

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また38ノースによると北朝鮮が毎回核実験を行っている豊渓里(プンゲリ)で最近になり新たな坑道で大型車両が確認されているとしており、7回目の核実験を行う準備ともとれる動きがあるとの味方を示しています。