タウルス KEPD 350K

韓国メディアによると、ドイツから輸入した長距離空対地ミサイル『タウルス』について、導入後初めて発射試験を実施しました。今回の試験では400km飛行し垂直に近い角度で目標に命中したと発表しました。

韓国メディア『聯合ニュース』によると韓国空軍は今月12日、F-15Kを使用し空対地ミサイル「タウルス」(KEPD 350K、KEPD 350の韓国空軍型)を使用した初の実射撃試験に成功したと伝えています。

타우러스 첫 실사격 성공…'北 핵심시설 타격' 입증

試験されたタウルス KEPD 350はF-15Kなど一部の戦闘爆撃機に搭載可能な兵器でコンクリートなど通常ミサイルでは破壊が難しいターゲットを貫通し起爆するという特殊な弾頭(爆弾)が搭載されています。

タウルス KEPD 350K_1

記事によると試験は韓国中西部、泰安半島沖にある小島に置かれたターゲットを破壊するという内容で行われ、高度1500mを飛行するF-15Kから発射されたKEPD 350Kは高度500mまで降下し予定されたルートを周回する形で400km飛行。その後、ターゲットに向かい高度3,000mまで一度急上昇した後垂直に近い角度で命中しました。

タウルス KEPD 350K_3

タウルス KEPD 350K_4

タウルスは通常500kmの射程があるものの今回は安全の問題から400kmに設定し試験が行われたとしています。この射程については韓国軍は北朝鮮の国境から放てば北朝鮮全土を射程に収めるているもので地下8mまで貫通した後起爆することができるよう設計されています。またステルス性能があり北朝鮮は探知することができないと言われている他、仮にGPSなどの電波妨害などを受けたとしても指定されたターゲットから1m以内に落下するという精密誘導が特徴だとしています。

韓国空軍は2013年に170発を導入する契約を締結し、2016年12月22日にタイルスKEPD 350Kを40発輸入しました。



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