フレッチャープロジェクト

兵士を輸送するような車両には一般的に12.7mm程度の機銃が登載されている程度となっているのですが、ミズーリ州に本社を置くアーノルド・ディフェンスはヘリコプターで運用されているような対地ロケットを車両に搭載する計画を進めています。このミサイルは誘導することができる特徴もあるとのことです。

ロシアの軍事系ニュースサイト『Defence.Ru』はアーノルド・ディフェンス社が開発しているものとして、航空機搭載型小翼折り畳み式ロケット弾シリーズ『ハイドラ70ロケット弾』の派生型『APKWS』先進精密攻撃兵器を、車両で運用を可能とするものです。

これはフレッチャープロジェクトとして開発を進めており、アーノルド・ディフェンス社によると昨年の時点で「2018年末までに量産モデルを開発することができる」と説明しています。

▼APKWS
APKWS


APKWSはアメリカ軍が1948年に実用化した無誘導ロケット弾『ハイドラ70ロケット弾』を原型に近代化させた兵器で、弾頭部分に4枚の翼とレーダーを搭載することで例えば移動中の車両に対しても攻撃が行える精密誘導ロケット弾として現代も運用されています。1発の運用コストは10万ドル(約110万円)です。

同社によるとロケット弾の射程は最大で6.5km。車両に登載された発射ポッドは必要に応じて取り外しが可能なものになるとしています。

Fletcher: «машина-ракетоносец» | Defence.Ru