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近年多発しているのは北朝鮮による弾道ミサイルの発射です。今回はこれらミサイルについて可視化して軌道などを確認することができる『North Korea Missile Test Visualization』を紹介します。

北朝鮮が世界中からの抗議の声を無視する形でミサイル発射実験を繰り返しており、日本やアメリカ、韓国、中国、ロシアなどを中心に国際的な緊張感が高まっています。GitHubで「nagix」ことAkihiko Kusanagiさんが公開している「North Korea Missile Test Visualization」では、これまで北朝鮮が発射してきたミサイル、または「ロケット」の発射試験の飛行軌跡を立体的に把握することが可能です。

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North Korea Missile Test Visualizationにアクセスすると今年発射された複数の弾道ミサイルの軌道が一覧として表示されます。

さらに地球をドラッグし回転させ、シフトキーを押しながら地球を移動することでこのようにロケットの高度と距離(目安)を確認することができます。

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こちらは2017年1月~9月まで北朝鮮が発射した弾道ミサイルを表しています。日本を飛び越えた薄いピンク色が火星-12。『ロフテッド軌道』などとニュースでよく耳にした黄色い線が火星-14、その下に同じくロフテッド軌道で打ち上げられた火星-12の線が見えます。
また青い線は北朝鮮が今年3月に4発同時発射したスカッドERでピンクが北極星2号です。

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2009年に設定すると4月に打ち上げられ日本の東北上空を通過したテポドン2の派生型とされる軌道が表示されます。

North Korea Missile Test Visualizationからは北朝鮮はミサイルの発射を数年ごと実施していたものの近年はミサイルの発射回数が増え、また射程を伸ばしたものが多く打ち上げられていることがわかります。これは北朝鮮のミサイル技術が進歩していることを示す結果にもなるのですが、今後さらなるミサイルの試験を実施すると発表しているため新たな線が付け加えられることはほぼ確実といった状況です。