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日本から訪れる観光客も多いと韓国釜山市。最近、釜山市の観光地としても知られるという自然公園の海岸の水質が黄色く濁る現象が確認されていると報じられています。写真は問題が発生したイギデという自然公園。

韓国メディア「聯合ニュース」によると、釜山市南区にある『海岸絶景』が見れる自然公園で海面が『黄色く濁る』という謎の絶景が見えるとして釜山海洋警察署が捜査を行っていると報じています。

하수처리수 하루 34만t 펑펑…누렇게 변하는 부산 앞바다

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海洋警察から調査依頼を受けた釜山環境公団によると黄色く変色した海域には南部下水処理場で処理された汚水を放出する地下水路があることからほぼ間違いなくここから排出された下水が原因と考えられます。その上で、南部下水処理場では毎日30万トンの下水処理水を海に排水しており何らかの現象で黄色く変色してしまったと考えられています。

▼南部下水処理場
南部下水処理場

一方、釜山海洋警察署は10カ所で試料を採取し国立科学捜査研究院と釜山市保健環境研究院で分析を依頼しました。その結果、水質については全ての項目で基準値以下だったとしています。また黄色く変色するという『見た目の基準値超え』に関しても「浮遊物の成分は確認されていない」と発表しています。ただ、調査は今後も継続して行うと話しているそうです。

地元の漁協は「水中の生態系が台無しになった」などと被害を訴えており今後、売上の減少が予想されます。

釜山環境公団が管理する下水処理場から海に流入される排水口は11あるとしており、何れも厳格なろ過過程を経た下水が放出されているとしており心配する必要はないという主張をしているといいます。

韓国と下水

韓国といえば何かと下水がニュースとして報じられることが度々あり、例えば2012年にはソウルの水源となっている八堂湖に実に15年間も下水を垂れ流していたことが発覚しています。この放流口は発覚後に閉じられたものの、逆流した下水が吹き出すというお粗末な結果も伝えられています。

また2016年には洛東江の支流の1つが悪臭が酷いということで調査が行われたところ、人糞や生活排水が混ざった未処理の汚水が1年以上も垂れ流し続けていたことが明らかになりました。また水道水を供給する取水場が汚水が流れる川から1kmほどしか離れていなかったとして当時話題を集めていました。