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オーストラリアで開催された国際宇宙会議で発表されたスペースXの次期超大型ロケット『ビッグファルコンロケット(仮名)』について今回は具体的にどのような運用を行うのかもう少し掘り下げて紹介して行こうと思います。

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スペースXが発表したビッグファルコンロケットについて具体的な仕様は全長が106m、直径は宇宙船の小さなデルタ翼を除き本体部分で9mです。ロケットは第一弾にスペースXが独自開発しているラプターエンジンを合計で31基搭載するという規模になります。

上部の宇宙船部分に関しては長さ48m、直径は9mです。ここには825平方メートルの空間があり有人スペースとして運用される以外も人工衛星を搭載することができ国際宇宙ステーションが周回している低軌道に最大150トンを打ち上げることができます。これはJAXAが運用するH-2Bの約9倍の打ち上げ能力があります。

スペースXによるとビッグファルコンロケットは2018年の第二四半期から建設をはじめます。そして、2022年に無人の貨物船(探査機)を2機火星に送り込み水の存在を証明し電力や水を生産するなどし人間が生活できる環境を構築します。その2年後、2024年頃に再び2機の無人機、2機の有人機を火星に送り込み人類初の有人火星探査を実施した後、燃料を補給し地球に帰還させます。

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もちろんビッグファルコンロケットは単に火星有人探査のみを行うシステムではなく月面への有人探査も可能です。これは宇宙空間で1回の燃料補給が必要なものの、帰還では燃料補給は必要なくそのまま月面を離陸し単独で地球に帰還できます。

また地球周辺軌道に関しては、現在運用されている中では最大となる9mの直径サイズを活かすことで例えば複雑な折りたたみ構造など最も高価なプロジェクトとなった6.5mの反射鏡を持つジェームズ・ウェッブ望遠鏡を超える8mサイズの超大型望遠鏡を折りたたみ構造無しで搭載可能と説明しています。

▼国際宇宙ステーションにドッキングしたBFR(宇宙船)
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また国際宇宙ステーションへの大規模な人員及び物資輸送は当然として、ビッグファルコンロケットを使用すれば不要になった人工衛星の回収や宇宙空間での修理も容易になると主張しています。

そして地球における大陸間の旅客輸送です。スペースXによるとビッグファルコンロケットを持ちれば地球のどこへでも1時間以内(ほとんどは30分未満)で行くことができるサービスを将来的に実施する予定だとしています。これは一般的言う『高度100kmの宇宙旅行』を軽く超えたサービスになります。

具体的な運賃についてはスペースXのイーロン・マスクCEOによると一般的な旅客機の『エコノミークラス(full-fare economy class)』とほぼ同等の費用になると主張しており、飛行中の重力加速度は2~3G程度(遊園地のアトラクション程度)と表現しています。



最後の旅客輸送に関しては安全性、さらに騒音といった解決困難な問題が存在していることも事実です。ただ、スペースXによるとビッグファルコンロケットの開発資金は十分にあると説明しており今後開発がスムーズに進んだ場合、2020年代にも月面や火星有人着陸が実施される可能性が高いと考えられます。

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