山陰洞兵器研究所

韓国メディアによると韓国当局の発表として平壌市にある山陰(サンウム)洞兵器研究所から複数の弾道ミサイルが搬出されたと報じています。

これは「東亜日報」など複数の韓国メディアが伝えているもので韓国政府関係者の話として今月29日に平壌郊外にある山陰洞兵器研究所から中距離弾道ミサイルと考えられる複数の弾体が搬出されたと報じています。

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山陰洞兵器研究所は昔から弾道ミサイルを開発・製造している研究として知られており例えば2009年4月に発射された『光明星2号』いわゆるテポドン2号改良型とされロケットはここで製造され列車で搬出されたものが舞水端里(ムスダンリ)で組み立てられ発射されていました。

韓国当局によると搬出されたのは今年8月末と9月中旬に何れに日本上空を通過した火星-12、もしくは今年7月にロフテッド軌道で発射され高度2800km、3700kmまで上昇した火星-14のどちらかと考えられているものの詳細は不明だとしています。

▼火星-12 参考:北朝鮮の弾道ミサイル、3月に試験された新型エンジン搭載か : ZAPZAP!
火星12_1

▼火星-14 参考:写真で見る北朝鮮の弾道ミサイル『火星-14』 : ZAPZAP!
火星-14

合わせて北朝鮮では今月28日、南浦にある海軍造船所で潜水艦発射弾道ミサイルの試験用とされる発射台でクレーン車が動くなど活動が確認されています。

更に気になる情報としては長崎佐世保港に停泊していたミサイル追跡艦「ハワード・O・ローレンツェン」が今月28日に出港しています。実はこの艦艇が出港した3日以内に北極星2、火星-12、火星-14が発射された記録があることから、米軍側も既に発射の兆候を掴んでいる可能性があると指摘されています。

北朝鮮では来月10日に朝鮮労働党の創建記念日を控えていることから弾道ミサイルの発射が実施される可能性が高いとして以前から警戒されていました。