Tu-22M Clash

海外メディアによると先月中旬、ロシア航空宇宙軍が運用するTu-22M3 バックファイアが離陸に失敗し滑走路先に突っ込み大破する事故が発生していたと報じています。

The Aviationistによると、先月15日に発生していたTu-22M3 バックファイアCの離陸失敗事故に関して新しい動画が公開されたと報じています。

The Aviationist » New Video Shows Russian Tu-22M3 Bomber Overshooting Runway During Take-Off Accident at Shaikavka

それによると、離陸に失敗した爆撃機は第52護衛重爆撃機航空連隊に所属している機体で事故の原因は離陸中にスピードセンサーが故障しパイロットが離陸を取り止めたものの停止することができずオーバーシュートしてしまったとしています。



Tu-22M Clash_1

Tu-22M3はシリアのアサド政権を支援するためアメリカ軍が支援している反体制派、及びISISに対し爆撃を行っており2015年11月末にはISISに対し派遣され空爆任務が行われています。



Tu-22M3はM1、M2と続く最新の派生型で旧ソ連時代の1977年に初飛行し1983年以降に配備されました。初の実戦経験は1995年チェチェン紛争で爆撃が行なわれました。2008年には南オセチア紛争に投入されたものの1機がグルジア軍により撃墜されています。

機体は乗員4名で全長約40m、可変翼の翼幅は最大で約34m、全高11m。最高速度はマッハ2で最大12トンの各種対地対艦ミサイル、爆弾を搭載することができます。Tu-22シリーズの生産数は500機あまりとされています。