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北朝鮮と国境を接する韓国。未だに休戦という状態が続き徴兵制もある国になるのですが、韓国で運用されている陸軍の射撃場に関して誤射など民間に与えた被害がここ数年増加していると報じられています。

今月23日、韓国メディア『聯合ニュース』によると、国防委所属の民主党議員が提出を受けた国政監査資料によると陸軍の射撃訓練中に銃弾が射撃場の外に飛び越えるなどして与えた民間被害事故が2015年の1件から昨年は3件、今年は9月末までに4件発生したと報じています。

진영 "육군 사격장 오발로 인한 민간피해 갈수록 증가"

記事によると、事故内容として今年2月に特殊部隊による拳銃射撃訓練中にその銃弾が近くのアパートに飛び窓を破損させた件、9月29日にはソウル市の南に位置する京畿道華城の射撃場では放たれた銃弾が近くのプラスチック工場に飛び窓枠に命中した件が報告されています。

何れにしても人的被害はなかったものの、議員によると「銃弾が飛び出さないなど安全対策が適切ではなく安全手順すらも厳守していない」と話しており「陸軍射撃場誤射事件が増加しているため軍は徹底した安全教育、施設の安全強化も実施しこのような事故が起こらないように対策しなけれならない」と主張しています。

▼韓国陸軍、新兵による射撃訓練の様子


韓国では今年、北朝鮮との国境に近い射撃場で流れ弾により兵士1人が死亡する事故が発生し、その後行われた調査では兵士が死亡したところには無数の流れ弾の痕跡が確認されるなど明らかな安全対策の不備が確認されていました。