ドリームチェイサー_1

アメリカの民間宇宙企業シエラ・ネヴァダ・コーポレーションは今月11日、エドワーズ空軍基地でスペースプレーン『ドリームチェイサー』の滑空試験を行い着陸に成功したと発表しました。

シエラ・ネヴァダが行った試験は大型ヘリでドリームチェイサーを釣り上げ上空で切り離す形で滑空させ着陸を行うというものです。本来この試験は10月中旬にも実施する予定が組まれていたものの火事にヘリコプターが投入されてしまい延期。今月中旬に予定されていた滑空試験も天候により延期されていました。



こちらが11日実施された試験映像です。シエラ・ネヴァダによるとドリームチェイサーは地上3780mで切り離され自律飛行し着陸を行いました。

ドリームチェイサーは元は有人スペースプレーンとして開発されたものの現在はドリームチェイサー カーゴシステムという国際宇宙ステーションに人ではなく物資を輸送する補給船として開発が進められています。試験された機体は国際宇宙ステーションへ人員を送る商業乗員輸送開発『CCiCap』という評価で開発された機体だとしています。
そのため実際に宇宙に打ち上げられる機体はこの機体とは若干使用が異なっており内部は全て物資を積み込むためのスペースに置き換えらます。

補給船ドリームチェイサーは機内と機外に最大5.5トンの物資を搭載し打ち上げられる予定で国際宇宙ステーションで研究された試料を内部に積み込み滑走路に着陸することができます。初打ち上げは2019年以降を予定し最低でも6回の補給ミッションが設定されています。

▼ドリームチェイサー カーゴシステム