Ross 128b

フランスの大学が中心となり行われた研究で地球から約11光年先の『ロス128(Ross 128)』星系で質量が地球のおよそ1.35倍の系外惑星を発見したと発表しました。

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ヨーロッパの政府間天文組織、ヨーロッパ南天天文台(ESO)は独自の惑星探査HARPSを使用した観測で地球から見て乙女座の方角、約10.9光年先にある星系ロス128でロス128bを発見したと発表しました。ロス128星系は地球から11番目に近く太陽系の外にある惑星の中では2番目に近い天体になります。

Closest Temperate World Orbiting Quiet Star Discovered | ESO

発見されたロス128bはどのような天体なのでしょうか。現在分かっていることは質量は地球の1.35倍±0.2の岩石惑星で、主星つまり恒星であるロス128aから0.04AU(地球と太陽の1/20の距離)の位置を9.85日かけて1周しています。一方1920年代に発見されている主星ロス128aは太陽質量の0.15倍しかない赤色矮星です。

▼恒星、ロス128aとロス128bの想像図
Ross 128b_1
Photo:ESO
そのため、可視光の明るさは太陽の0.00036倍しかないという暗い恒星で、極めて近いところを公転するロス128bはハビタブル・ゾーンという生命居住可能領域の内側に接しています。ESOによるとこの手の赤色矮星の多くは生命に致命的な紫外線とX線を放射している場合が多いもののロス128aはそうではなく人類に最適で長期滞在可能な環境が広がっている可能性があると指摘しています。

現在11光年先と現代の技術では人類が到達不可能な位置にあるものの太陽系と接近する軌道を取っており79,000年後にはケンタウルス座α星を抜き太陽系から最も近い惑星系になると考えられています。

ESOによると発見したのは同機関が運用しているチリ、ラ・シヤ天文台の高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)という3.6mの望遠鏡です。決して大きいとは言えない望遠鏡なのですが数々の低質量天体を発見しており2009年時点で確認された地球質量20倍以下の天体28個のうち24個がこの天文台により発見されています。

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