火星

火星の地表に定期的現れるという黒いスジのような跡。私達からするとあたかも水が流れた跡のように見え過去に「水が流れた跡」とも紹介されていたこともあるのですがどうやらその可能性は低いという研究結果が報告されています。

2011年に火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影した火星の写真の中に、火星の赤道付近にある丘の斜面で夏の時期に午前中に黒いスジのような縞模様が現れ直ぐに消えるという現象が確認されていました。この謎のスジについては長い間議論さ火星の地下に液体の水が流れている証拠ではないかという説が有力視されていました。

Потоки на поверхности Марса могут оказаться песчаными

今回アリゾナ大学の研究者はマーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されたHiRISEから高解像度の写真を季節ごとに継続的に調べ上げる研究を行った結果、砂が移動したことによる跡である可能性が高いことがわかったとしています。

▼火星の斜面で確認された黒いスジ
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火星にはこのようなスジが付いているところが赤道から極まで50以上地域で確認しており専門家の間ではRSLなどと呼ばれています。RSLの地下で小さな水の流れが起こっていること完全に排除するものではないものの、水の量は非常に少ないと考えられており生命が生存可能な環境にはなっていないと説明しています。

またこのような現象については地球上では発生していないと考えられ、火星特有の現象だとも説明しています。