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先月29日、北朝鮮が発生した弾道ミサイルについて発射から数日経った現在、具体的な性能は発表されていないものの推定される性能が徐々に明らかになりつつあります。今回はそれらをまとめてみました。

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今回打ち上げられたミサイル『火星-15』について、発射当日に噂されていた火星14の派生型やアップグレード型ではなく新しく設計されたミサイルであると考えられています。

具体的にはまずミサイルの全長が約20.6mとされており火星-14よりも80cmほど長くなっていると考えられており1段目の長さは変わらず10.9m、2段目は火星-14が2.6mだったのに対し3.3mと推定されています。
またロケットの直径も大きくなっており火星-14の1段目が1.8mだったのに対し火星-15では2m、2段目は火星-14では1.4mだったのに対し2mと推定されています。このように顕著に大型化されたのは核弾頭も収められる2段目です。これは火星-14のそれよりも3倍大型化されました。

▼過去に発表されていた火星-15のスペック、現在の研究結果とはサイズ等が異なる
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さらに第一段目には火星-14と同じと考えられているロケットエンジンが2基搭載されいます。ただこの2基に関してはターボポンプ1基に燃焼室が2つあるマルチノズルの構造をしているものと考えられます。また火星-14に搭載されていた4基の姿勢制御用の補助エンジンが搭載されていないことからエンジンそのものに推力偏向機能が搭載されている新型である可能性もあります。

運搬可能な弾頭重量は約1000kg。米大学によると火星-15の性能は700kg程度の弾頭で射程が13,000kmと推定しておりアメリカ全土を射程におさめています。北朝鮮は既に700kg以下の核弾頭の開発済みとされており、大気圏再突入の有無は別として現時点でアメリカ全土に到達可能な核兵器とミサイルの両方を獲得済みと考えられます。

また最新のシミュレーション結果によると射程距離は弾頭重量が600kg時に11,000~12,500km、450kg時に12,500~15,000kmと推定されています。



火星-15の本体を搭載している車両は中国製のWS-51200の8軸16輪を改良し9軸18輪にしたものと考えられています。車両の長さは22.11mと推定されています。

これらの性能から考えられる火星-15はロシアの大陸間弾道ミサイル『トーポリ』程度とも考えられます。一方で短期間で大陸間弾道ミサイル技術を大幅に改良・開発できたこと、人工衛星を持っていない北朝鮮がどのようにしてミサイルを誘導しているのかは明らかになっていません。

一方で北朝鮮はテレメトリというミサイルの飛行高度や速度などの遠隔測定信号を受信する能力が不足していると考えられています。現在北朝鮮は地上の施設でテレメトリを受信しており通常軌道で発射した長距離を飛行中の弾道ミサイルから送信されたテレメトリは受信することができません。そのため洋上に受信可能な船を展開するなど方法があるものの北朝鮮はこの手の船舶を運用した実績はないとされています。

火星-15の性能更新:2017年12月4日
参考:北 '화성-15'형 워싱턴 도달 가능…국방부 공식평가 주목

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