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鳥のように長い首、足を持ち恐竜のような長い尾を持つ新種の恐竜『ハルシュカラプトル・エスクイリエイ』。イギリスの科学誌ネイチャーに発表されたこの恐竜はこれまで発見されたどの恐竜とも異なる生き方をしていた可能性があるとしています。

奇妙な新種の恐竜が見つかった。今から7000万年以上前に古代の地球の湿地を歩き回り、そしてアヒルに似た姿で、アヒルのような方法で獲物を捕らえていたようだ。この獣脚類の恐竜は、ハルシュカラプトル・エスクイリエイ(Halszkaraptor escuilliei)と名付けられ、科学誌『ネイチャー』12月6日号に発表された。

NATIONAL GEOGRAPHIC
恐竜が絶滅するわずか数百万年前の地層から発見されたのはハルシュカラプトル・エスクイリエイという、肉食恐竜でおなじみのティラノサウルスから現代の鳥まで属する『獣脚類』の恐竜です。この恐竜は現在のモンゴルにあたる地域に暮らしており、当時は砂漠に川・湖があるといったナイル川の流域に近かったのではないかと考えられています。

この化石は密売人によって発掘されたものでモンゴルから中国経由しさらにヨーロッパの化石市場に送られたものだといいます。その後、化石ディーラーが入手することに成功し今回論文を提出したイタリア、ボローニャ大学の古生物学者の元に渡ったそうです。

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複数の研究機関により入念に調査され本物の化石であることが判明しました。集められたデータは合計で6テラバイト(約6,000GB)という膨大な量になっており、ワニや水鳥の顔にあるような器官が既に備わっていたことや、特徴的な外側の長い足指については現代の鳥のヒレ足や水かきを持つ動物でよく見られる特徴だとしています。

その為ハルシュカラプトルは陸上と水上、また水中で小魚を捕まえるのに適した体格をしており半水生生活に適応していた恐竜というこれまで類を見ない発見になりました。

▼ハルシュカラプトル・エスクイリエイの想像図
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今回発表された新種恐竜について画像では「白鳥のような白い色」や「アヒルように黄色いくちばし」などという特徴については関連するサイトを見ても「色までわかった」とは一切書かれていないことからすべて研究者が現代の鳥から想像し色付けしたものと考えられます。そのため他の恐竜と同様に実物とは大きく異る恐れがあります。