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国内メディアによると、先月29日北海道南部で漂流しているところを救助された北朝鮮人が乗った船について8日午後に一時逃走を図っていたと報じられています。

第1管区海上保安本部に入った連絡によりますと、北海道南部の松前町の沖で見つかり、函館市沖で巡視船にロープで係留されていた北朝鮮から来た木造船が、8日午後3時半ごろ、船のエンジンをかけて動き出したということです。

NHK
NHKによると北朝鮮人が乗った木造船は午後3時半頃に逃走を図り、30分後には小型の巡視艇2隻が取り囲むなどして呼びかけを行い、再び巡視船に係留する作業を行っています。何故逃走したのか、また舵が壊れ「1ヶ月ほど前から漂流していた」という状態にもかかわらずどのようにして逃走を図ったのかは明らかになっていません。

この木造船については先月11月28日、北海道南西部にある無人の松前小島と陸側の松前町の沖合で発見され函館港沖にえい航されました。それ以降、巡視船とロープで係留された状態で北朝鮮人10人は巡視船ではなく木造船内に留まり続けていました。そのうち一人が腹痛を訴え函館市内の病院に搬送されています。

この木造船には『朝鮮人民軍第854軍部隊』というプレートが掲げられていたことから軍傘下の船と考えられています。また発見される前に無人の松前小島に上陸し少なくとも数日間滞在したと考えられており、管理小屋の備品を破壊しドアノブすらも奪い去っていたことが明らかになっています。
船員については「かつて朝鮮人民軍に所属していた」と話しており、最近では「金正日キムジョンイル総書記の命日(12月17日)までに帰国したい」などと話していたものの聴取拒否する態度を見せていました。