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先日、アメリカの今後の宇宙開発について大きな方針転換がありました。これまで小惑星を目指し火星を目指すという方向から、再度月面有人探査や月面基地を建設し火星を目指すというものです。いったい何があったのか簡単にまとめていこうと思います。

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アメリカが構想する将来の有人火星探査計画。これについて先日トランプ大統領は有人月面探査を足がかりに将来の有人火星探査を実施するとう道筋で政策指示書に署名しました。具体的に何がどう変更となったのでしょうか。

【トランプ政権】月を足がかりに火星へ有人探査 大統領令に署名、中国意識「リーダーであり続ける」 - 産経ニュース

これまでどのような計画になっていたのか紹介すると、オバマ前大統領は有人小惑星探査を実施した上で有人火星探査を行うとしていました。しかし、更にその前のブッシュ元大統領はコンステレーション計画として有人月面探査を行った後、有人火星探査を行う構想を描いていました。つまりトランプ大統領が指示した計画は内容は異なるものの大雑把に言えばブッシュ元大統領のコンステレーション計画に沿ったものになっており再度方向転換したということになります。

▼コンステレーション計画、最初で最後の打ち上げとなったアレスI-Xロケットの試験

そもそもオバマ前大統領は月では小惑星有人探査に変更していたのか。具体的な理由は不明なのですが、彼によると「月に一旦戻り、それから火星を目指せという人がいる。しかし、私はこう言いたい。我々は既に一度月に行っている。」など演説をしており結果的にブッシュ元大統領が構想していたコンステレーション計画をほぼすべて撤回し小惑星有人探査で実績を積んだ上で火星有人探査を実施するという道筋を示していました。これに関しては彼自身が共和党ではなく民主党の人間であったことなども理由と考えられます。

▼オバマ前大統領が計画していた小惑星リダイレクトミッション

しかし、小惑星有人探査に変更したことは後に批判を浴びることになります。2014年6月には米国学術研究会議(National Research Council、NRC)も現在のNASA有人宇宙飛行計画は失敗すると明確にした上で、国際的協力とその強化を促しつつ月に行き火星を目指す方が良いという報告書を提出しています。その後、オバマ前大統領の構想は規模が縮小されるなど政権末期には徐々に衰退していき共和党のトランプ大統領が誕生したことでトドメを刺される形となりました。

オバマ前大統領がコンステレーション計画を引き継ぎ『月』へターゲットを絞っていればスペースシャトル引退後の有人宇宙船の打ち上げや有人月面探査、そして火星探査をもっと早く実現していた可能性もあります。
参考:コンステレーション計画のミッション一覧 - Wikipedia


中国やロシアが有人月面探査を計画・構想している一方でオバマ前大統領率いるアメリカだけが脱線する形となっていたこれまでの宇宙開発はアメリカを中心とした日、露、欧州の国際協力による有人月面、火星探査へ向かおうとしています。
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