アメリカ東部から今月15日(現地時間)打ち上げられたのはロケットの第一段目と補給船の両方が一度使用したことがあるという再使用型です。スペースXは過去にもロケットの再使用は実施していたものの今回は補給線も再使用型として搭載されました。
アメリカ、フロリダ州の沿岸部にあるケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられたのはCRS-13というスペースXがNASAとの契約の元実施している国際宇宙ステーションへの物資打ち上げミッションです。
今回の打ち上げは第一段ロケットが2017年6月CRS-11のミッションで回収されたもの、補給船は2015年5月のCRS-6で一度宇宙に打ち上げられ地球に帰還したものがそれぞれ再整備されたものが運用されました。冒頭紹介したように今回の打ち上げは第一段ロケット、補給船をそれぞれ使用した初打ち上げになりました。
打ち上げられたドラゴン補給船には合計2.2トンの貨物が搭載されています。科学調査機器が最も重く711kg。次に国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士の食べ物など日用品490kgなどです。また与圧されていない外部には宇宙で使用する645kgの各種機材が搭載されています。
こちらが打ち上げ後、回収された第一段ロケットの映像です。映像では22秒後に中央のエンジンが再燃焼している様子が確認できるのですがこの時の高度は約4km、落下速度は約1,000km/h程度です。最終的に0km/hまで減速し軟着陸することで回収・再整備が行われています。