F-35B

垂直離着陸や短距離離着陸可能な唯一のステルス機F-35Bについて、防衛省は現在運用されている海上自衛隊のいずも型護衛艦などの艦艇で運用することを本格的に検討していると報じられています。

国内の複数メディアによると防衛省は短距離離着陸可能なF-35Bを導入し、いずも型護衛艦もしくは改装したものまたは新たに所謂『強襲揚陸艦』を建造し運用するという計画について本格的に検討を初めてたとしています。

導入の背景には海洋進出を進める中国を始めとした一部国家への対処が目的と考えられ、防衛省としてはF-35Bを導入することで宮古島、石垣島、与那国島、南・北大東島などの各空港を利用することができ活動範囲を拡大することができるとしています。

▼いずも型護衛艦「かが」
かが

F-35Bを運用する艦艇について現時点でははっきりしていません。案としては現在ヘリコプターを運用しているいずも型護衛艦「いずも」「かが」をF-35Bを運用するイギリスの空母のように甲板にスキージャンプを搭載し耐熱塗装を強化する案、またアメリカ海兵隊が運用するF-35Bのように新たに揚陸艦を建造し運用する案が考えられています。

▼アメリカの強襲揚陸艦におけるF-35B

日本におけるF-35Bの運用案については実は、2013年時点で同様のことが報じられており2014年7月には「強襲揚陸艦を念頭に離島奪還作戦で活用する新型艦艇の海上自衛隊への導入を本格検討する意向を表明した」などと報じられていました。
一方でいずも型護衛艦でF-35Bを運用可能ではないのかと噂については政府により正式に否定されていました。このことから「F-35Bの導入は行われない」と考えられていたものの、その後小野寺防衛相は「いずも型護衛艦ではなく新造の揚陸艦を導入する」という案を記者団に述べていました。(参考)