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ブルー・オリジンが弾道宇宙旅行の実施を控えている現在、一方ロシアは国際宇宙ステーションに新しく接続されるモジュールの一部を宇宙旅行者向けに提供する計画があるなどと報じられています。

Popular Mechanicsによると、ロシアのソユーズ宇宙船や国際宇宙ステーションのモジュールを製造しているRKK Energiaが計画している内容として、国際宇宙ステーションに今後接続予定のロシア製モジュールの仕様を一部変更し、宇宙ホテルとして設置することで開発費用等を回収するとしています。

Russia's Plan To Build a Luxury Hotel on the ISS

現在の国際宇宙ステーションについて今後も新たなモジュールの接続が予定されています。その中でもロシアが接続するものにMLM「Nauka」と呼ばれる多目的実験モジュール、その先端にそれぞれのモジュールを接続を可能とするUM「Nodal Module」ウズラヴォーイ・モジュール、そして今回宇宙ホテルとして運用を計画しているという1つまたは2つの大きなモジュールです。

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こちらが今後接続を目指す新しいロシアのモジュールです。この科学電力モジュール『SPM』もしくは『NEM』というモジュールの仕様を変更し、1つのモジュールあたり最大4人の宇宙旅行者が滞在できるようにします。このモジュールには地球を見下ろすことができる小窓をつけたり地球側のインターネットが利用できるようWi-Fiを搭載し、滞在者は追加料金を払うことで船外活動も可能になるとしています。

記事によると、このモジュール1基あたりの製造コストが2億8000万ドルから4億4600万ドル(約315億円~500億円)かかるとしており、1人あたり1週間~2週間の滞在費として4000万ドル(約45億円)にすることで約7年で開発費用を回収する予定です。

ロシアは2020年代の予定されている国際宇宙ステーション引退後にこれらのモジュールを切り離し独自運用も視野に入れており世界初の宇宙ホテルとして運用することで維持を目指していくと考えられます。