Ka-26

ハンガリーの広大な農場で運用されているのは日本ではまず見ることがない乗り物です。今回はKa-26という非常に珍しい二重反転ローターを採用したヘリによる農作業の様子を紹介します。

通常のヘリのようにテールローターがなく上下逆方向に回転する二重反転ローターを採用したヘリ『Ka-26』。開発したのはカモフ設計局で同社が得意とするタイプのヘリコプターになります。



こちらが現在も運用されているヘリコプターによる肥料の散布映像です。このヘリコプターは輸送と農業を行う機体として開発されたもので、輸送型は乗客用モジュールを搭載することで6人の乗客を載せることができます。一方、農業用では後部に900kgの様々な機械を搭載することで肥料や農薬の散布を行うことができます。

この散布方法についてはローターが発生させる気流が葉の裏まで農薬を行き渡らすことができるため害虫を効率的に駆除することができるとしています。



Ka-26については850機あまりが生産されそのうち3機が日本に輸入されたとしています。ただ、現在この全ての機種は退役しており運用はされていないそうです。