火星 氷の層

火星を周回している探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)の観測データから火星の地表(斜面)に露出する氷の層を発見したと報じられています。この氷は地表からわずか1mほど下に広がっていると考えられています。

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米科学誌サイエンス(Science)に発表された新しい論文によると、探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)に搭載されている高解像度カメラ『HiRISE』及び、CRISM分光計などの観測機器により火星の緯度約55度~58度の地域に広く存在する露出した氷の層を確認した発表しました。

На крутых склонах Марса найдены обнажения слоев льда

記事によると発見された氷の層については「ほぼ間違いなく水の氷である」と主張しており、浅いところでは地表から1mほど下から始まり、そこから100m以上まで広がっているという観測データーを得ることができました。また、氷の層が発見されたのは斜面で周囲にクレーターなどが存在しないことから比較的最近形成されたものではないかと考えられています。

▼MROにより発見された氷の層。厚みは約80mとされている。(青色はわかりやすく着色されたもの)
火星 氷の層_1

火星の氷については今から約10年前、軟着陸した探査機「フェニックス」が北緯68度のエリアで地表のわずか数センチ下で謎の「白い塊」を確認。その3日後には消えてなくなっていたことからほぼ間違いなく氷であったと結論付けられています。

今回の観測結果からこのエリアには氷が『氷床』として眠っていることが容易に想像することができ、火星の北半球・南半球双方の緯度約55度~58度に氷床があると考えればこれだけでも相当な量の氷になると考えられます。

これら氷は人間が飲む飲料水や呼吸に必要な酸素を作る以外にもロケットの推進剤など様々な分野に利用することができます。火星に存在していた生命が閉じ込められている可能性があり地球外生命体を探す上で有力な探査地点となると考えられます。
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