イプシロン3号機

JAXA及びIHIが開発した小型人工衛星打ち上げロケット『イプシロン』3号機の打ち上げについて、1月17日(水曜日)に実施すると発表しています。このロケットは2号機に引き続き打ち上げ能力を向上させた強化型となっています。

JAXAによると1月17日 6時00分~6時35分頃に九州南部、鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所から高性能小型レーダ衛星(ASNARO-2)を搭載したイプシロンロケット3号機を打ち上げます。

ASNARO-2/イプシロンロケット3号機 特設サイト | ファン!ファン!JAXA!

打ち上げに使用されるイプシロンは全長26m、衛星を含まない本体重量は95.6トン。3段の固体燃料及び上段の液体推進系『PBS(Post Boost Stage)』を燃焼させ秒速7.6km、高度513kmの太陽同期準回帰軌道へ人工衛星を投入します。


イプシロン3号機

今回打ち上げられる衛星は重量570kg。搭載されているのは光学カメラではなく、Xバンド合成開口レーダーというもので雲などの影響を受けない電波で災害状況把握・国土管理・資源管理等の観測を行います。衛星の設計寿命は5年としています。

▼ASNARO-2(実物)
ASNARO-2_1

▼ASNARO-2(イメージ)
ASNARO-2_2

イプシロンは初号機(試作機)以降は2段目を衛星を包むフェアリングの外側に出すことでエンジンの大型化及びフェアリング内のスペースを拡大しており打ち上げ能力が450kgから590kgに性能を向上させています。

また天候などの理由で打ち上げが延期された場合は翌時18日から2月28日のいずれかの日に実施されるとのことです。