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今月11日、中国が打ち上げた長征3号B/Eロケットについて打ち上げに使用した1本の液体補助ロケットが街近くに落下し爆発する出来事があったと伝えられています。この補助ロケットには人体に有害で発がん性のあるUDMH(非対称ジメチルヒドラジン)が使用されています。

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海外メディアによると落下事故があったのは今月11日、四川省西昌市にある西昌衛星発射センターから打ち上げられた長征3号B/Eの補助ロケットが700kmほど離れた街近くの山に落下し大爆発が発生したと報じています。また補助ロケットが落下し爆発するという極めて貴重な映像が撮影されました。

Falling rocket booster explodes near a town in China - The Verge


こちらが現地の人に撮影された動画です。補助ロケットは雲の中から比較的ゆっくり落下し、山肌に衝突。爆発が発生しオレンジ色の煙が上がありました。
補助ロケットには酸化剤に四酸化二窒素、推進剤に非対称ジメチルヒドラジンが使用されておりいずれも強い毒性があります。仮に街に落下していた場合はほぼ確実に人的被害が出ていたものと考えられます。


日本を含め海外ではロケットの落下物により人的被害がでないよう海の方向に打ち上げたり人が住んでいない所に落とすような打ち上げがされているため、そもそもこのような映像が撮影されることが無いというのが現状です。
ただ、中国ではロケット発射基地が内陸にあるため分離した補助ロケットや衛星フェアリングが度々落下することが報告されています。それでも、今回のように街近くに落下し爆発するという映像が撮影されたのは稀です。

詳細は不明なのですが中国ではロケットの打ち上げの際は落下地点付近の住人らに対し避難が呼びかけられていると言われています。具体的には過去の打ち上げでは1回の打ち上げで20万人に対し避難が呼びかけられる規模になっており、実際に何らかのパーツが落下し家屋が破壊されたケースでは賠償金2万元(当時約30万円)が支払われたとされています。

以下は中国のロケット打ち上げでパーツが落下した例
▼2007年10月24日の打ち上げで民家にロケットのパーツが落下した被害
ロケットの一部、民家直撃_2

▼補助ロケットの一部とみられるパーツ
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▼2012年5月26日の打ち上げで民家に直撃
ロケットの一部、民家直撃_1

▼2012年3月31日貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州鎮遠県に落下したロケットの一部。有害な煙が街に広がる様子も撮影されています。
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