iPhone

昨年末、Appleが販売しているスマートフォン『iPhone』が、バッテリーの劣化に合わせ場合によっては半分以下の処理速度にまで意図的に下げるプログラムが明らかになった問題で、今後処理速度はユーザーが任意に選択できるよう改善したものを提供すると発表しています。

昨年12月、「バッテリー交換をしたところiPhoneの処理速度が早くなった」という報告からiPhoneに処置速度を低下させる何らかのプログラムが仕組まれていたことが明らかになりました。後にアップル側は「顧客に最高の経験を届けるため」とし、バッテリーの劣化に合わせ端末がシャットダウンするなどの不具合を避ける理由から意図的に処理速度を下げるプログラムを仕組んでいたことを認めました。

結果的にアメリカなどでは買い替えを促すためのプログラムだと言う理由で100兆円を超える集団訴訟に発展。結果的にアップル側はユーザー負担でバッテリー交換を実施するに致しました。ちなみに何故この今まで仕様を隠し続けていたのかは今回も説明はありませんでした。

この問題に関して新たな動きがあり、今後実装される新しいiOSではバッテリーの劣化の有無にかかわらず処理速度を低下させないようユーザーが任意に選択できるようにするとしています。ただ、これを有効にした場合、アップルの主張によると高い負荷がかかったときにプログラムが停止したり、安定した動作ができないなど欠点が生じることになります。

結果的にプログラムがどうであれ『有効にしても動作が不安定』『無効にしても動作が不安定』ということに変わりはなく、バッテリーを交換する以外根本的な改善はできません。
スマートフォンの場合バッテリー交換ができる端末は非常に少ないのですが、デザインや端末の厚さを犠牲にしても交換できる機能を望む人は増えていくのでしょうか。

アップル、iPhoneの意図的な低速化を無効にできるアップデート提供。クックCEOが「誤解を招いたことをお詫び」 - Engadget 日本版