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ビットコインを新たに生み出すため最近流行っているのは採掘、所謂マイニングという処理です。この処理にかかっているPCの消費電力がアルゼンチンの年間消費量とほぼ同等になると報じられています。

2018年、ビットコイン・マイニングの電力消費量は、アルゼンチンの年間の電力消費量を上回りそうだ。モルガン・スタンレーがクライアント向けの文書に記した。「2018年のビットコイン・マイニングの電力消費量は、2025年にEVが必要とする電力量を上回ると予測している。だが、まだ電力需要に影響を与えるレベルではない」と同社のアナリストは記した。

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ビットコインの高騰を受けて取引で利益を得るのではなく、当たらにビットコインを獲得することで利益を得ようとする人がいます。このような人は『マイナー』などと呼ばれ、一般的なパソコンに搭載されている『CPU』及び『GPU』という主にゲームをプレイする際に重要となるパーツにより演算を行っています。

▼マイニング用PC。大型のGPUが複数基設置されている
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マイニングを行う際、パソコンは100%に近い負荷状態になっており電力を消費します。また演算を速くするため高価で消費電力の高いCPU、GPUを稼働させています。これらは数年前に比べエネルギー効率は高くなったものそれでも大量の電力を消費していることは間違いありません。

モルガン・スタンレーによると今年、2018年のビットコインのみのマイニングにかかる消費電力は2025年に電気自動車が消費する電力量も上回ると予想しています。具体的にはマイニングに消費される世界の電力は0.6%です。

また2017年1月から11月までに消費されたマイニングによる消費電力は29テラワットアワーとしており、今年はこの数倍の規模になると考えられています。

ちなみに、大規模なマイニングにより高価なGPUが大量に売れており価格が高騰していると報じられています。(参考)