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アメリカが打ち上げ2005年に行方不明になっていた地球磁気圏観測衛星について、今月同じくアメリカのアマチュア天文学者が偶然発見する出来事があったと報じられています。

2000年に打ち上げられ、2005年の交信を最後に行方がわからなくなっていたNASAの地球磁気圏観測衛星IMAGEがアマチュア天文学者によって実に約12年ぶりに発見されました。IMAGEは現在も地球を周回する軌道におり、地球と交信するための信号を発しているとのことです。

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この人工衛星を発見したのはスコット・ティリーさんで、2018年1月にスペースXが打ち上げたものの軌道投入が失敗したとされている人工衛星を電波で探っていたところ、正体不明の人工物が信号を発しているのを偶然発見したといいます。

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その後、この信号を分析した結果、地球を周回する『2000-017A』であることを突き止め、地球磁気圏観測衛星『IMAGE』を実に13年ぶりに見つけ出すことができたとのことです。ティリーさんはNASAに連絡を入れたところ「非常に興奮していた」と話しており、NASAによる分析の結果やはり『IMAGE』であることは間違いないと判断されたそうです。

IMAGEについては搭載されている6つの観測機器のうち幾つかは正常に動作していることが確認されているもののバッテリーや搭載された電子機器が正常に動作しているかは分からないとしており、復旧の見通しは経っていません。

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