Y-8G

先月29日、中国貴州省に墜落した中国空軍の機体に関して台湾の一部メディアによると、現場で撮影された残骸の写真からY-8Gという電子戦・情報収集機の可能性があると報じています。

台湾の『中時電子報』によると墜落した機体に関して、現場で撮影された動画の中に機体の残骸の中に機体番号を示すものがあり、そこから判断するとY-8Gという電子戦・情報収集機の可能性が高いと報じています。

贵州坠毁运八G远干机 绕臺机种之一 - 中时电子报

記事によると動画には垂直尾翼と考えられる残骸が映し出されており、機体番号を示す『513』と見て取れるとしています。この番号は南部戦区空軍に所属するY-8G 30513号が該当します。



▼赤い文字で『5(?)13』という文字が読みとれる
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▼該当機。30513と書かれた垂直尾翼。その先端には円形の装置が搭載されており、上の画像では燃えている様子が確認できます。
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Y-8Gは元は旧ソ連が開発したAn-12輸送機を元に開発された機体で、現在は軍用輸送機以外にも民間向けの輸送機、測量機、早期警戒機、対潜哨戒機、そして電子戦・情報収集機など複数の派生型が開発されています。
Y-8Gの乗員はパイロットを含め12人とされています。

この墜落事故に関しては当初中国空軍が墜落事故が発生したと伝えたのみで、その後は政府や軍からも詳細は一切報じられていません。また関連するニュース記事やSNS上の書き込みは中国政府により削除されています。