CRH2

わずかな期間で高速鉄道を整備した中国。その高速鉄道に関して当初中国政府は『自主開発』と主張し続けていました。日本を含めた外国の技術が導入されているのは間違いないのですが、実は研究・製造に携わったチーフエンジニアが、外国から教わったと話す人たちを口封じしていたことが明らかになりました。

2018年2月5日、中国メディア・観察者網によると、中国中央テレビ(CCTV)の番組に出演した中国高速鉄道車両のチーフエンジニアが、「『日本人が教えてくれたから』と言った者には始末書を書かせる」とのエピソードを披露した。

「復興号」などの中国高速鉄道列車の研究製造に携わった中車四方のチーフエンジニアの女性・梁建英(リアン・ジエンイン)氏が先日CCTVの番組に出演し、急速な発展を遂げた中国高速鉄道の舞台裏について語った。

Record China
中国で運用されている高速鉄道、日本で言うところの新幹線は幾つかタイプがあるのですが、CRH1型はドイツ車両がベース、CRH2は日本の新幹線E2がベース、CRH3型は同じくドイツの車両がベースなどとなっています。

日本の車両がベースとなったCRH2型は日本で製造され完全な形で中国に引き渡されたものもあるのですが、これらを含め中国政府は「中国が自主開発したもの」などと主張していました。

なぜ明らかに技術が無い中国が車両を運用できているのかは、紛れもなく外国の技術が入っていることに間違いありません。
しかし、車両の研究製造に携わった梁建英という人物によると『外国から技術を学ぶ段階を終えて自主開発の段階に入ると、「どうしてそのようにして解決するのかと(技術者に)質問した時に、『前に日本人がそのように教えてくれたから』と言われた。そこで、『今後私に前に誰かがそのように教えたからという話をした者には始末書を書かせる』と叱った」という。』と語ったとしています。

つまり、『自主開発の段階』に入った時点で見つかった問題は外国の技術により解決していた可能性もあり、それを隠すため「あくまで中国人の発想や技術力で解決した」と言い換えるようなことを梁氏が強制していたということになります。

中国は新幹線以外でもこの手の新しい物を開発した時に、特に外国からパクリだと指摘されるものに関しては「中国が完全に自主開発した」などと予め主張する例が多々見受けられます。