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あちこちに太陽光発電を行う建設されていますが、この太陽光発電による電気のコストに関して国際再生可能エネルギー機関が行った調査によると、2010年と2017年の比較で1kワット/時当たり7割も下落していたと発表しています。

特に海外では大規模な太陽光発電プロジェクトが行われており、他の再生可能エネルギーと合わせ都市の電力を全て賄っている地域もあるくらいなのですが、この太陽光発電のコストに関して7年前の比較として73%、陸上風力発電は23%も安価に発電できていることがわかったとしています。

太陽光発電コスト7年で73%減

具体的には東日本大震災発生前の1年前、2010年の1キロワット/時の発電にかかるコストは太陽光発電は36セント(39円)、陸上風力発電が8セント(8円)でした。しかし、2017年には太陽光発電が8セント(8円)、陸上風力発電は6セント(6円)にまで下落していたというものです。

また比較として同報告書によると石炭燃料を使った発電、つまり天然ガスや石油・石炭といった火力発電のコストは5~17セント(5~18円)だったとしており、再生可能エネルギーによる発電はこれからも安価になると考えられており、予想では2020年には今の更に半減するとしており再生可能エネルギーによる発電が火力発電よりも下回ると考えられています。

高すぎる日本の再生可能エネルギーコスト

この再生可能エネルギーに関して生産コストは国によって大きくバラツキがあります。その中でも高い方に入るのは日本です。同じIRENAが2016年に発表した報告によると、日本における太陽光発電の導入コストはドイツや中国の実に3倍です。
これは日本だけではなくアメリカやオーストラリアも同じような傾向になっているのですが、とりわけ高いのはソーラパネル本体や周辺装置にかかるコストではなくプロジェクト管理、認可取得、システム設計といったソフトウェアの部分だと指摘しています。

安価な国では次々と再生可能エネルギーへの転換・導入が進む一方で、そうではない国は遅れを取り差が開いていくことになります。再生可能エネルギーの導入の遅れは『脱炭素』という世界的な流れからも乗り遅れるということになるのですが、その状況は今後も続いていくものと考えられます。

蓄電・発電機器:太陽光発電の導入コストは10年で57%下がる、2025年に10万円/kWへ (2/2) - スマートジャパン/>