ファルコンヘビー

今年2月に初めて打ち上げられたファルコンヘビーロケットについて、今年6月に予定されている2号機の打ち上げでは25機の衛星を宇宙に放出する予定です。

2018年2月に、テスラの電気自動車を搭載して打ち上げられたスペースX社の「ファルコン・ヘビー」ロケット。しかし、次回となる6月の打ち上げでは、主要ペイロードの米軍事衛星を含む25機の人工衛星や宇宙船を搭載することになります。

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今年2月に打ち上げられたファルコンヘビー初号機には人工衛星等は一切搭載せず代わりにダミーペイロードとしてテスラモーターズの電気自動車が搭載されました。乗用車が打ち上げられるというこれもある意味で史上初の出来事になったのですが、続く2号機では複数の人工衛星を搭載した打ち上げが実施されます。

現在のスケージュルでは2018年6月にファルコンヘビー2号機の打ち上げを予定しており米空軍のスペーステストプログラム2(STP-2)という打ち上げミッションになります。
これ以外には気象学や電離層の観測を行う小型気象観測衛星『COSMIC-2』をはじめとした6つの気象研究用衛星を搭載。他に米空軍研究所の宇宙放射線や宇宙放射線が電子装置に与える影響を観測するDSX衛星、NASAの無害な燃料を搭載した宇宙船、またNASAが資金提供し開発された超精密原子時計を搭載した人工衛星なども同時に打ち上げられます。

▼2月に実施された初号機の打ち上げ

ファルコンヘビーロケット2号機に関しては初号機から変更が加えられています。イーロン・マスクCEOによると初号機では中央のメインロケット、左右の補助ロケット合わせて3基のファルコン9 FT(ブロック3)及びブロック4が用いられたものの2号機では最新型のブロック5を3基使用します。また、6月の打ち上げでは人工衛星の放出のため異なる軌道に放出する必要があり、2段ロケットは少なくとも3回の再燃焼を実施するとしています。