AC-208

低空をゆっくりと飛行していることもあり、よく目にすることができるのは小型のプロペラ機です。一般的に『セスナ機』などと表現されることのある航空機なのですが、この機体に対戦車ミサイルを搭載したものがアフガニスタン空軍に配備されると報じられています。

アメリカ空軍によると『セスナ 208 キャラバン』の派生型となる『AC-208 コンバットキャラバン』を供給するためオービタルATKと8600万ドル(約91億円)の契約を行ったと報じられています。この機体は最終的にアフガニスタンのカブール政府に引き渡されるとのことです。

Afghan AF Getting New Hellfire-Shooting Planes; More Airstrikes Coming « Breaking Defense - Defense industry news, analysis and commentary

AC-208 コンバットキャラバンは見た目は日本でもよく目にする小型のプロペラ機なのですが、監視や偵察、目標の捕捉ができるという無人偵察機のような仕様が施されており、翼には4発のヘルファイア対戦車ミサイルもしくは2基の無誘導ロケットランチャーを搭載することができます。

▼イラン空軍が運用するAC-208

現時点では7機がアフガニスタン空軍に輸送されるとしており、セスナ 208 キャラバンが24機運用されているとしています。同国では現在ISISやタリバーンといったテロ組織が活動しており、AC-208 コンバットキャラバンが供給されることでその脅威に対応することができるとしています。

AC-208はレバノンやイラクでも採用されており運用の実績があります。

▼AGM-114K ヘルファイアII
ヘルファイア

▼1991年、友軍により放たれたヘルファイアミサイルで大破した米陸軍の主力戦車
M1A1