LOP-G_1

アメリカが新たな宇宙開発として火星への有人探査を掲げていますが、その中継基地としても運用されるのは月軌道に設けられる当たらな宇宙ステーションです。これに関してコアモジュールの打ち上げを2022年に打ち上げるため2019年度予算に盛り込み『正式計画』として進めると報じられています。

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アメリカが月の周回軌道上に建設を予定しているのは『ルナ・オービタル・プラットホームーゲートウェイ(LOP-G)』で、これはこれまで『ディープ・スペース・ゲートウェイ(DSG)』などと呼ばれていたものです。
LOP-Gは米議会で正式に承認されたものではないのですが、NASAは2019年予算要求としてLOP-Gプログラムを正式に承認し建設を進めるよう提案しています。

仮に承認された場合の今後の計画については2022年8月に最初のモジュールの打ち上げを予定しています。打ち上げられるのはPower and Propulsion Element (PPE)というステーションとイオンエンジンのための電力を供給するコアモジュールです。
PPEモジュールは現在ボーイング、ロッキード・マーティン、オービタルATK、シエラ・ネバダ、及びスペースシステムズ/ロラールが研究を行っており、NASAは大手5社に4ヶ月分の研究費を提供しています。この研究自体は今年春にも終了します。

PPEはNASAが開発している大型ロケットスペース・ローンチ・システムを使用したEM-2というミッションで打ち上げる予定だったもののEM-2が2023年に行われる予定となったことから、詳細は不明なのですがそれよりも別の方法でPPEを2022年に打ち上げる予定だとしています。考えられているのはスペースXのファルコン・ヘビーロケット、また打ち上げが行われていないもののブルー・オリジンのニューグレンもしくはULAのヴァルカンロケットです。

▼月軌道でLOP-Gにドッキングするオリオン宇宙船
LOP-G_2

月軌道に建設されるLOP-Gは最終的には有人火星探査を行うための中継基地と機能させる予定なのですが、地球との通信、宇宙から宇宙への通信、宇宙から月への通信などの通信中継基地としても運用が考えられています。
一方で国際宇宙ステーションは必ず誰かが搭乗しているという運用方法がとられているもののLOP-Gはそうではなく、必要に応じて宇宙飛行士を移動させるという運用が行われます。そのため国際宇宙よりも低コストで運用することができます。また国際宇宙ステーションよりも大幅に小型で、乗員も4人としています。

▼LOP-Gと国際宇宙ステーションのサイズ比較。
LOP-G ISS

この計画についてはほぼ間違いなく承認されるものと考えられるのですが、有人火星探査の前にLOP-Gを利用した有人月面探査も実施される予定となっており、今後NASAが行う有人ミッションは地球低軌道ではなく人類を再び月軌道まで飛ばしLOP-Gで活動するということにります。

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