プンゲリ核実験場_1

北朝鮮がこれまで6回の核実験を行ったと考えられている北東部に位置するプンゲリ核実験場に関して、北朝鮮専門サイトによるとトンネルの掘削に必要な機材が確認されなくなり工事が中止している可能性があると指摘しています。

北朝鮮に関する分析を専門とするウェブサイト『38ノース』によると、今月17日に商業衛星画像の解析の結果、2週間前に比べプンゲリ核実験場で大幅な人員の車両の減少が確認されなくなったと発表しています。

North Korea’s Punggye-ri Nuclear Test Site: Significant Slowdown in Tunneling | 38 North: Informed Analysis of North Korea

記事によると、今月初旬には掘削で出たと考えられる土砂の山が確認され、坑道掘削作業の跡がはっきりと確認されていました。しかし、今月17日に撮影された写真からは土砂の山は消え、掘削に使った車両や関連する機材、近くにある指揮所など複数箇所から人の姿が消えたとしています。

これに関して米朝首脳会談が実施される見込みが強まったこともあり、工事を中断しているのではないかと考えられるものの、北朝鮮の変化が一時的なものなのかそれとも長期的なものなのかは不明だと指摘しています。

米朝首脳会談に関してアメリカ側は実現については北朝鮮による非核化に向けた具体的な行動が必要が必要だと条件を付けています。そのため、掘削工事を中止しているものと考えられるのですが、北朝鮮側は実施される見込みの会談を含め公式発表は一切しておらず真意は不明です。